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 上手な資格の取り方

■ 自分に合った勉強法を選ぼう

「この資格を取りたい」そう思ったとき、どのような勉強方法をとりますか?その資格を取るために、困難でも最短の方法を選ぶか、あるいは自分の性格、生活パターンに合わせた無理のない方法を選ぶか。勉強方法を見極めることはとても大切です。この他に、費用の面も問題になってくるでしょう。本当にその資格を取りたいのなら、その資格の性質、自分の性格と環境にマッチした方法で長続きさせたいものです。さて、勉強方法には、

①スクールへ通う
②通信教育
③セミナーなどを利用する
④独学で勉強する

と、大きくこの4つに分類することができます。

上手な資格の取り方

一般的に、取得が困難(合格率が低い)といわれているもの、専門色の強いものは学校へ通う方がよいといわれています。逆に、比較的ラクに取得できるものは独学で、という人が多いようです。けれども、難しい資格でも、数回のセミナープラス独学で取得できる場合もあれば、怠けグセがついている人などは、取得が困難でない資格でも、結局取れない、ということもあります。その資格を取るのによい方法、ベストな方法はあっても、結局は自分ががんばらなければダメなんだ、ということを肝に銘じておきましょう。

資格を取るのは自分のためです。学校に行けば大丈夫、といった考え方では、目的の資格を取得することは難しいでしょう。なにもしないで資格を取れるものではありません。よく考えて、自分に合った勉強方法を選びましょう。

スクールに通う

取得が困難な資格には、なんといってもこの方法がいちばんです。また、1人だとダレてしまってなかなか勉強がはかどらないタイプの人におすすめ。ていねいに教えてくれる先生や、よきライバルと競い合い刺激を受け合うことで気持ちを高めることができるでしょう。学校を卒業すると、実務経験や試験が一部免除になる資格もあります。

通信教育で学ぶ

通信教育はテキストの添削が受けられる他、時間を自由に使えるメリットもあります。働きながら資格取得を目指す人にはこの方法がおすすめです。ただし、最近では悪質なものもありますので、契約前には十分に検討するようにしてください。

独学でがんばる

制約を受けず、マイペースでがんばりたい人には、やはり独学で勉強する方法がよいでしょう。資料やガイドブック集めから、地道に1歩1歩土台固めをしていく方法がベターです。ただ、自分が挫折してしまうと、そこですべてがストップになってしまいます。独学で資格を取得するには強い意志が重要です。

セミナーなどを利用する

時間がない人、通信教育や独学では不安な人におすすめなのがこれ。セミナーでは資格取得者の体験談や、学校関係者の生の声なども聞けます。同じようにがんばっている人たちとも出会えるので、情報交換をしたり、ともすると弱気になりがちな部分を励まし合い、乗り越えることができます。

自分に適した費用のかからない勉強法を考える

テキスト代程度で受講できる職業訓練、公的機関主催の講座や教育訓練給付金の講座を選択すると、費用がわずかですみます。また、受講料が全額自己負担であるなら、通信教育や独学であれば、大幅に節約できるでしょう。在職中・在学中の場合は、企業のキャリア開発制度や学校の就職支援制度によって、取得費用や受講料が割引になったり、そのための休暇が与えられたりします。

さらに雇用対策の一環として、さまざまな講座が無料や低料金で受講できます。多方面から情報を収集して、講座を選択します。ただし、自分に必要な資格や適した勉強法を選択せず、費用の点のみを重視するのは本末転倒です。無料だから、低料金だから、あるいは楽に取得できるからと選択した資格は、役に立たないことが多いものです。また、そのような姿勢では、途中で挫折したり、難易度が低くても不合格であったりします。

費用がかからないとしても、時間や労力、体力、家族の協力等の必要があり、それらを無駄にするだけかもしれません。一番の節約は、自分に適した資格を自分に適した方法で勉強することです。モチベーションが上がり、かえって短期間で取得することが可能となります。

複合的に勉強法を組み合わせ

資格の難易度や状況によっては、いくつかの勉強法を組み合わせると効果が上がります。自分なりの勉強法が確立できた時、資格は取得できるものです。また、目的を同じくする仲間とグループ学習をすることも有効です。お互いに励まし合い、情報交換、気分転換ができます。特に、実技試験や口頭試験がある場合は、お互いに試験官と受験者の役割を演じることで、模擬試験的効果が得られます。何度も繰り返すことで、正答率を上げるだけでなく、極度の緊張のために本番で実力を発揮できない人には、あがらない訓練ともなるでしょう。