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 勉強の悩みQ&A

いよいよ取得したい資格が決まり、勉強方法も決まったとして、資格取得というゴールまでは、まだまだ長い道のりです。いまは、スタートラインに立ったばかりのマラソン選手というような気分なのではないでしょうか。ゴールへたどり着くまでには、くじけそうになったり、悩んだり、挫折しそうになったり、いろいろなことがあるでしょう。でも、それに打ち勝てた人こそ、資格取得というゴールテープを切ることができるのです。

独学でがんばる人、学校に通う人と、勉強方法はさまざまであっても、悩みは一緒、誰もが一度はぶつかる壁なのかも知れません。そこでここでは、資格取得という目標を持つ人が思い悩みがちなポイントをQ&A方式にしてみました。「ああそうか、こんなことを悩んでいるのは自分だけではない」「なあんだ、みんなも同じようなことで悩んでいたんだ」「へえ、こんなこと悩むんだ」などなど、ほっとしたり、えっと驚いたり、さて、あなたはどちらでしょうか?

Q 仕事との両立が難しくて
A 働きながら資格を取ろうと勉強している人はたくさんいます。多くの人が、「仕事がきつくて思うように勉強できない」「残業で学校を休むと他の人より遅れてしまいあせる」「仕事が忙しく課題提出が遅れがちになる」などと悩んでいるようです。人と比べないで、自分のペースを見つけましょう。たくさんやるより、集中的に勉強した方が能率が上がることも多いはずです。自分のペース、リズムを大切にしましょう。

Q 独学だと怠けてしまって

A 「だらだらしてしまい、思うようにはかどらない」という声をよく聞きます。「図書館に通ってみる」「1日のうちでに向かう時間を決める」など自分の体計にクセをつけさせるのがよいみたいです。たとえ1日1時間と短くても、の時間は集中して勉強できるはずです。それでもダメなら、セミナーに行ってみるのも新しい刺激があってよいでしょう

Q 教材が多すぎて
A 「教材を用意したものの一度も開いたことがない」ということはありませんか? いわれるままに教材をそろえて、それを使いこなせないことで、落ちこんでしまう人もいるようです。たくさん教材があるときは、全部こなそうとしなくても、余裕があれば見るぐらいの気持ちでいた方がよいでしょう。あれもこれもと手をつけるのではなく、少しずつ確実にマスターしていく方が力がつきます。焦っていては、せっかく勉強したことも実になりません。

学びやすい環境設備は合格への早道

資格勉強の悩み

受験勉強をするには、現在の暮らし方・働き方との調整が必要です。勉強法を選ぶ点で無理のないスケジューリングをしているはずですが、ここで確認しましょう。在学中、在職中の場合は、夜間、早朝あるいは休日の勉強になるわけですが、通学の場合、その学校へのアクセスや登校時の夕食について考慮したでしょうか。長期間の受講が必要な場合、それらの要素はかなりの身体的負担になります。健康や体力あっての受験勉強ですから、その点を吟味して学校を選択するだけでなく、健康管理も受験勉強と心得ましょう。

では、在職中、在学中でないなら、問題はないのでしょうか。主婦として、家事・育児・介護をしている場合は自由に勉強時間が確保できそうでいて、意外に難しいものです。家族のそれぞれの生活を支えたり、管理を担当することは24時間勤務と同じです。自分ばかりでなく、家族の健康状態や生活の変化の可能性があり、その影響は大きいですから、緊急時の対応まで考慮しましょう。家族といっしょに暮らしているな ら、職業人・学生・主婦のいずれも、家族の生活とのバランスや家族の協力が不可欠です。資格取得の目的や意義と自分の意欲を伝え、家族の協力を求めましょう。一方的な宣告ではなく、そのための相談やミーティングを全員ですることで、無理のない取得計画が立てられることでしょう。口にすることで意志が固まるだけでなく、くじけそうな時には家族が支えともなります。

勉強スペースやパソコンを時間差で使ったり、食事や入浴時間をずらしたり、夕食用のお弁当の準備や子供の保育園へのお迎えの交代等、ちょっとした工夫や一時的な調整によって受験勉強しやすい環境を作ることができます。また、時には実家や隣人、友人の力を借りる、有料のサービスを利用することも必要かもしれません。今を乗り切ることで、中長期的にいい結果が得られるとしたら、やるだけのことはあります。独り暮らしだから、家族の生活の影響は受けないという人もいるでしょう。自由であることは、何もかも自分で決定し、問題が起きても自分で解決するということです。時には、受験勉強が孤独な闘いにも感じられるでしょう。ストレス解消の手段を持ち、オンとオフを上手に切り替え、友人や遠方の家族との会話を絶やさないようにしましょう。ストレスがあったり、マイナス思考に陥ったりすれば、受験勉強が思うように進まないどころか、挫折にもつながるからです。

自分のライフスタイルに合ったスケジュ-ル管理をする

資格試験・講座修了までの取得計画が立てられ、家族・友人の理解と協力が得られることになったなら、毎日のスケジュールの確認をしましょう。良質の睡眠、食事、運動には、健康維持や休養・気分転換以外に脳を活性化する働きがあります。勉強時間を多く取ることばかりに気を配り、睡眠時間を削ったり、食事や運動をしないことは逆効果となります。それらを含めたバランスのよい1日のタイムスケジュールを作ることが重要です。早朝にふさわしい、あるいは睡眠前に効果的な勉強内容や記憶術の研究は盛んですが、それぞれの人の事情や環境、タイプによって効果の上がる時間帯や方法があるはずです。なかには、通勤の電車内が一番効率的という人もいます。シミュレーションをしてみて、実際に自分が続けられそうな時間帯や方法を採りましょう。通勤電車の利用もさまざまです。混んでいる場合はテキストを使用することが難しいので、テープやCDを利用する、あるいは時間差通勤で座って勉強できる時間帯を選ぶ方法があります。在学、在職中の人は、通学・出勤前の早朝に自宅で勉強する以外に、早めに着いて学校や会社で勉強する方法があります。昼食休憩時も、用語の暗記ならできます。細切れの時間をうまく活用するのも知恵の一つです。

主婦や離職者の人は、公立図書館やドリンクバーのあるファミリーレストランで勉強するのもお勧めです。一日 自宅を出ることで勉強の体勢を整え、何者も邪魔をしない空間に身をおくことで、勉強せざる得ない状況を1分で作り出すことができます。作家が自宅以外の仕事場を持つことの効果と同じです。独学している人は、通学や通信教育と違い、最新の受験情報を自分で入手しなければなりません。最新の受験雑誌やインターネット、専門誌をチェックしましょう。また、専門学校や試験実施団体が実施する公開模擬試験や直前対策セミナーに参加しましょう。模擬試験内容やテキス ト内容ばかりでなく、講師から問題傾向や重要なポイントについて情報収集でき、受験者・受講者問の情報交換の場ともなります。

合否に鍵を握る直前対策

受験勉強も終盤を迎え、資格試験まであとわずかとなりました。この直前期の過ごし方は特に重要です。試験の2週間前までは、難易度の低い問題を確実に解けるようにします。1週間前になったら、確実に点の取れる問題を取りこぼさないよう復習のみにします。この時期に、新しい問題集に手をつけるのは禁物です。資格試験の難易度が高い場合は、できれば直前の1週間、最低でも2、3日は試験勉強だけに使いたいものです。在職中の場合は、そのために有給休暇を残して、仕事の段取りをしておく、根回しをしておくという準備のうえ、休暇を取りましょう。子供を預けるために日頃からネットワークを作っておく、子供を預け先に慣れさせる訓練をすることも準備の一つです。

また、有料のサービスの利用も受験費用のうちと割り切ることも必要です。これまで思うように進まなかった受験勉強も、1週間の集中した勉強によって格段に効果が上がることでしょう。