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 ペン習字

■ 筆記用具のいろいろ

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●万年筆

万年筆は、ペン習字の基本的な筆記具といえます。その応用範囲は広く、学生のレポート作成から、国際的な条約調印の署名にまで用いられ、長い間、ペン習字の代表的な地位を占めてきました。現在でもこうした伝統的な立場は変わらず、高価な舶来品から、使い勝手のよい国産品、手作りの特注品まで、多種多様な製品が出ています。最近は実用本位のデスクペンや、手になじみやすい矯正用ペンなども発売されているので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。

ペン先は太、中、細などに分かれますが、習い始めは、適当な弾力をもった14金ペンで、細字または中字のものが適当です。インクは簡便なカートリッジ方式が主流を占めており、色は普通ブラックかブルーブラックが使われています。買うときは、試し書きをしてみて、滑らかに書けるものを選びます。書くときは、キャップを軸にはめて使います。手になじんだ万年筆には、捨てがたい味があります。ときどきペン先を水洗いしたりして大事に扱えば、長く愛用することができます。飛行機搭乗の際は、気圧の関係でインクもれが生じることがありますので、注意してください。

●ボ-ルペン

ペン先の鋼球(ポール)の回転につれて、ペン軸の中からインクが出てくる構造のボールペンは、実務用の筆記具として幅広く使われてきました。技術の向上により、インクのボタ落ちやかすれもなくなり、耐水性、耐光性の水性インク、水性と見まがうような滑らかな油性インクなど、書き味のよいペンが続々と出ています。なお最近では、水性、油性両者の長所を生かした、中性インクのものも出回っています。回転するボールは360度全方位方式ですので、ときどき軸を回して書くようにすると、インクのにじみも少なく、きれいな線が引けます。ただ、なめらかに滑りすぎるので、抑え気味に書く注意が必要です。

ペン先を上向きにして書くと、インクの出が悪くなりますので、不精をきめこみ、ベッドであお向けになって書いたりすることは禁物です。ペン先も極細から極太まで、豊富にそろっていますが、鋼球という性質上、ペンごとに線の太さが一定していますので、目的に応じて使い分けます。

●鉛筆

以前に比べると使う機会が少なくなりましたが、やはり鉛筆は硬筆筆記具の原点といえます。多くは六角形の軸で、H~Bの硬度の芯のうち、ふつうHBが使われています。人によっては少し濃いめのB~2Bを用いることもあり、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。鉛筆は削る手間はかかりますが、書くにつれて自然に芯が減っていくので柔らかさがあり、手に負担がかかりません。

●シャープペンシル

携帯用の筆記用具として、すぐれた機能をもつシャープペンシルは、日本人の発明になるものです。削る手間が省ける便利さが受けて、最近は鉛筆がわりに使われることが多く、芯も折れにくく、利用しやすくなりました。芯の太さは、きれいな線が引ける5mmのものが中心です。近ごろは回転式よりノック式が多いようで、自動的に芯が出てくるものなど、進んだ機能のものが作られています。

●サインペン

ペン先がフェルトやプラスチックなどで出来ています。線の太さもさまざまですが、サインペンの名称のように、特に、書き方用、はがき用などと指定されているものもあり、気軽に味わい深い線を出せるのが特長です。毛筆タッチの線も楽しめます。インクも水性、油性とあり、ペン先の細いものは線引き用、チェック用、太いものは宛て名書き用、記録用にとその用途も広く、線の変化を楽しめる硬筆として、幅広く利用されています。

またサインペンの部類のうち、特にペン先の太いものを、フェルトペンといっています。軸が太めですから、書き方にもそれなりの工夫が必要です。ペン先は角張ったもの、丸みを帯びたものなどがあり、ポスターや掲示用、荷物の上書き用等に広く用いられています。フェルトペンは油性のものが多く、いろいろなものの上に書くことができるので、重宝されている便利な筆記具です。

ペンの持ち方

●指の形

まず軽く手を丸めて、親指と中指の間にペンを橋渡しします。その手を丸みをつけて、自然に親指、中指、人さし指が、小さな三角形になるようにして固定させます。さらに手全体が、柔らかい丸みのある三角形になるように軽く掘ります。正しい箸の持ち方の要領です。

●持つ位置

万年筆は人さし指を、ペンの先端から上へ3~4cmの位置で、ボールペンは人さし指を、ペンの先端から上へ3cm前後の位置に置きます。小指は紙面に軽くふれておきます。

●持つ角度

万年筆は紙面に対して、45度前後に倒すようにします。万年筆は、ペンの太さを正確に出す位置が決まっていて、それがちょうど45度に当たります。ボールペンは紙面に対して、70度前後に立ち加減にします。ペン先のボールが転がるような感じをつかむようにします。

●注意する点

字を書くうちに持つ位置が下がってきたら、少しずつ上げるようにして直します。親指が人さし指より下がりすぎると、人さし指が立ってくるので、持つ手がくずれて悪い形となり、指先に力が入ってしまうため、字を伸びやかに書けません。 親指が人さし指より上がりすぎると、横向きに折ったような角度になるので、手のバランスがくずれて不安定となります。

(手首の問題)
手首を回さないよう注意します。腕は、自然にわきをあけた状態で伸ばすので、手首を身体の内側に曲げるようにすると、手先に変化が出ません。そのためペンは一定の動きしかできなくなり、線の種類を書き分けられなくなります。

(紙の位置)
紙は正しく右胸の前に置かないと、手の書く位置とずれて腕の方向が悪くなり、無理をした書き方になります。 (筆圧と線の関係) 線の張りと戯さは、筆圧の良さで決まります。筆圧が強くても弱くても、ふるえる線になります。

■ 書く姿勢

腰を伸ばして、肩まで自然にまっすぐになるようにします。次に、肩の力を抜いて両わきをあけ、両腕を、机の上、胸の前30cmくらいのところへ三角形にして伸ばします。それから、両手を20cmのところまでそのままの形で戻します。その位置でペン先が右胸の前に来るはずです。上体を少し前倒しにします。紙をまっすぐに置いて、腕の先にペンが自然についている感触で、10cmくらいだけ手前への動きを使って書きます。

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