求人情報誌には有料版と無料版があります。以前は有料版がほとんどでしたが、最近では無料版、いわゆるフリーペーパーが主流となっています。(社)全国求人情報協会のサイトで、求人情報誌を媒体の種類や発行地域ごとに検索することができるので、利用してみましょう。情報誌によってアルバイト・パート求人を多く扱うものや、中途採用の正社員求人を多く扱うものなどと、それぞれに特徴があります。正社員としての転職を希望する場合でも、アルバイト・バート求人を多く扱う情報誌もチェックしてみましょう。それらのなかにも正社員求人が紛れていることがあるからです。
●たくさんの情報誌から自分に合った媒体を探すのがポイント
求人情報誌は過2回発行のものから、週刊、月刊、季刊までいろいろ。対象も性別(一般/女性向け)、職種別(一般/技術系など)、雇用形態別(正社員/アルバイトなど)に分かれるなど、多岐に渡っています。求人情報誌で仕事探しをする場合は、それぞれの雑誌の特長をよく理解し、自分のキャリアや目指す仕事にふさわしいものを選ぶようにしましょう。
●特集や体験談などの記事もチェック
各求人情報誌は独自性をアピールするために、毎号、特集を組みます。例えば「マスコミ特集」「コンピューター業界特集」「Uターン転職特集」などです。自分が志望する業種や職種があれば、有益な情報が入手しやすいでしょう。また、特集記事には求人情報と合わせて、成功者の体験談や人事担当者からのアドバイスなどの記事も掲載されているので、こちらも要チェックでしょう。
新聞には求人広告が掲載されています。特に週末になるとその数が増える傾向にあります。ただし、新聞に掲載されている求人には応募が殺到し、かなりの競争率になるようです。つまり、新聞の求人広告を利用する場合には、相応の競争率のなかで勝ち残る覚悟が必要といえます。また、求人広告のスペースは小さいため、仕事内容や職場の詳細を知るには直接会社へ問い合わせる必要があります。ところで、情報の収集ということでいえば、ほとんどの人が1紙か2紙しか新聞を見ていません。しかし、ある新聞には掲載されているが、他の新聞には掲載されていないという求人も多いです。これでは自分の希望に合った求人広告を逃してしまう可能性もあります。すべての新聞を購読すると費用がかかるので、多くの新聞に目を通す際は、図書館の利用がお勧めです。多くの図書館では、全国紙、地方紙、スポーツ紙が無料で閲覧できるようになっています。週に1回でも良いので図書館に通って新聞をチェックしてみましょう。
週末の新聞に、一般の広告のほかに求人広告が折り込まれることがあります。フリーペーパーの簡易版といった内容で、アルバイト・パート求人が多い傾向にありますが、正社員求人も含まれています。なお、折り込み広告は図書館では閲覧できません。そのため、新聞を購読していない場合の入手方法は、折り込み広告が入る週末に新聞販売店に直接行き、折り込み広告付きでその日の新聞を購入してください。
ここで紹介している3つのツールにはメリットデメリットがありますので、それらを把握しましょう。メリット | デメリット | |
求人情報誌 | ●発行地域の求人情報が豊富 ●求人情報の内容が充実している ●女性向けやエンジニア向けなど、志向に応じて媒体の使い分けができる |
●発行地域以外の求人情報が少ない ●購入や設置場所に取りに行くなど、入手に手間がかかる |
新聞の求人広告 | ●新聞さえ購読していれば、手軽に求人情報が入手できる ●ほぼ毎日求人情報が得られる |
●広告スペースが小さいため、求人情報の詳細がわかりづらい ●読者が多いため、求人の親争率が高くなりやすい |
新聞の折り込み広告 | ●新聞の求人広告に比べると情報量が多い ●発行地域の求人情報が豊富 |
●新聞を購読していないと、入手が難しい ●正社員の求人は少なめ |
現在、求人情報を探す上で、インターネットは欠かせません。求人情報サイトが数多く存在し、インターネットの特徴を活かしたサービスを展開しています。公共職業安定所の求人情報も検索が可能になっていますし、民間の人材紹介会社も積極的にインターネットで情報を提供しています。また、多くの会社では自社サイトに採用情報欄を設けていて、求職者が直接応募することも可能です。
求人探しの主流となりつつある求人情報サイトでは、勤務地や職種等での検索を行えるのが大きな特徴です。また、サイト独自のカテコリーや分類を設けているところも多く、各自のこだわりで会社や仕事を探すことができます。例えば、「駅から徒歩5分の職場」や「自動車通勤が可能な職場」、「残業が少ない職場」といった個人の志向に沿って職場を探すことが可能なので求職者の選択の幅が広がります。さらに、サイト経由で24時間いつでも応募できるので、応募先の業務時間・営業時間を気にする必要がないことも、求人情報サイトの大きな強みといえるでしょう。また、最近では携帯電話用の求人情報サイトも増えていて、外出先で求人情報を探すことも容易になっているので、従来の求人情報誌等に代わるツールとしてインターネットの存在感は大きくなるばかりです。
インターネットには公共・民間の人材斡旋機関による求人情報があふれています。フリーに求人情報を見られるサイト、会員登録したうえで閲覧するサイト、年収1000万円以上の求人のみを扱うサイト、求人情報以外の転職情報が見られるサイトなど、内容やコンセプトはさまざまです。主なサイトを大別すると次の5つになります。
①公的機関のサイト・・・最寄りの職業紹介機関・能力開発機関を電話で教えてくれるサービスなどもある。「ハローワークインターネット」、ハローワークと民間の人材紹介会社の50万件近い求人情報が見られる「しごと情報ネット」、大都市の「人材銀行」のホームページでも求人情報が見られます。
②新聞社系のサイト・・・新開に掲載された求人広告が見られるサイト。地方への転職なら地方紙のサイトが役立ちます。求人企業のホームペ-ジとリンクしているサイトもあります。
③情報誌系のサイト・・・求人情報誌の求人情報が見られるサイト。求人情報のほかに、「自己診断サービス」や「履歴書の書き方」などプラスワン情報が豊富に掲載されているのも特長です。
④人材紹介会社系サイト・・・自社に寄せられた企業の求職情報を掲載。サイトから仮登録をすると、紹介先が見つかりしだい連絡をくれます。
⑤独立系求人専門サイト・・・企業から広告費をもらいネット専門で人材紹介事業を行っているサイト。医療関係、IT関係など専門のサイトを選ぶと、希望の仕事が探しやすい。
インターネットを利用した求人情報の検索・応募にメリットが多いことは間違いありませんが、インターネットには落とし穴があることも忘れてはいけません。まず最も注意したいのが個人情報の流出です。特に求人情報サイトを通じて応募するには、住所や名前、電話番号、メールアドレスなどを送る必要があります。その際、求人情報サイトの情報管理がしっかりしていないと、それら個人情報がインターネット上に流出し、悪用される恐れもあります。特に知名度の低い求人情報サイトを利用する場合は、まずプライバシーポリシーのページなどを確認しておきましょう。次に注意したいのが、採用担当者とのメールでのやりとりです。インターネットの発達でメールを利用した応募・連絡も一般的となってきました。ただ、いい直しや感情を込めた棺しぶりでフォローできる電話でのやりとりとは異なり、メールではその文面がすべてです。そのため、電話以上にマナーや内容への気遣いが求められます。礼儀を欠いた文章、回りくどくて読みづらい文章、絵文字を使った文章などはもってのほか。メールも選考の一部と捉え、ちょっとした連結についても文章の推敲を怠らないようにしましょう。
求人情報サイトの特性を理解すれば、上手に求人情報を収集することができます。
メリット | デメリット |
●勤務地、職種、給与などで検索することができる ●各自の志向に合う求人を探しやすい ●24時間いつでも応募することができる ●求人情報サイト自体は無料で利用できる(厳密にはインターネット通信費が必要) ●携帯電話に対応していれば、外出先でも求人検索が可能 |
●手軽に応募できるので、全体的に求人の競争率は高くなりがち ●サイトの個人情報の管理体制に注意を払う必要がある ●メールでのやりとりには電話以上のマナーが求められる ●パソコンやインターネット回線を用意するなど、環境を整えるまでが大変 |
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