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民間資格 校正技能検定

男女の賃金格差もなく長期従事可能

受験資格

●上級・・・・中級の有資格者
●中級

1.校正に関し、日本エディタースクールの所定のコースを修了した者
・全日制 編集者養成総合科の前期教室修了者
・全日制 校正者養成専門コース、編集実務コース、校正実務コース修了者
・夜間部校正コース修了者、校正教室[校正基礎(A-5)、タテ組校正
(B-5・B-7)、ヨコ組校正(B-6・B-8)]の修了者
・通信教育部修了者(校正コース,校正フレックス・コース、出版編集コー
ス)
・土曜本づくりコース校正教室(実習教室)修了者
2.校正に関し、各種教育機関で一定の実技訓練を受けた者
・校正に関する各種教育機関の修了者
・校正実務経験者
3.技能検定委員会において、前各項規程に準ずるものとして認定した者

●初級

各教育機関(現在:大手前大学、実践女子短期大学、日本エディタースクール)において、 指定単位科目を修得した方を認定

取得期間と費用 期間/通学の場合 全日制は1~2年間 土曜牧室と夜間部は
4~6か月 通信の場合6~8か月
費用/37020円~
試験内容

●上級

□実技試験

実技Ⅰ:
初校原稿引合せ縦組(6項/90分)
原稿指定付き手書き原稿(またはPC のハードコピー)を印刷所で文字入力、コンピュータ組版し初校校正刷を出力。原稿と初校校正刷の引合せ作業
①本文、②見出し、③柱、④ノンブル、⑤ルビ、⑥引用文、⑦注、⑧表組、⑨写真、⑩図版、⑪キャプション
実技Ⅱ:
初校原稿引合せ横組(6項/90分)
原稿指定付きPC のハードコピー(または手書き原稿)を印刷所で文字入力、コンピュータ組版し初校校正刷を出力。原稿と初校校正刷の引合せ作業
①本文、②見出し、③柱、④ノンブル、⑤ルビ、⑥引用文、⑦注、⑧単位記号、⑨数式、⑩化学式、⑪欧文、⑫表組、⑬写真、⑭図版、⑮キャプション
2.赤字引き合わせ・素読み・縦組(12項/90分)
赤字入り初校校正刷と再校校正刷の,引合せと素読み
①本文、②見出し、③柱、④ノンブル、⑤ルビ、⑥引用文、⑦注、⑧表組、⑨写真、⑩図版、⑪キャプション

□学科試験

・下記の範囲から○×式および筆答式で出題(50分)
1.校正作業に必要な知識
(1) 編集・製作に関する基本知識
・本の一般的知識
・印刷文字・記号についての知識
・比較的複雑な組版の原稿指定に関する知識
・縦組の組方原則
・横組の組方原則など
(2) 校正作業に関する知識
校正用語・作業に関する知識など
2.用字・用語に関する知識
(1) 漢字に関する知識
・字種・字体に関する知識
・漢字の読み書き
・同訓・同音異義語
・誤りやすい漢字
・送り仮名に関する知識など
(2) 仮名づかいに関する知識
・現代仮名づかいに関する知識
・歴史的仮名づかいに関する知識など
(3) その他:欧字・記号に関する知識など
3.一般的知識

●中級

□実技試験

1.初校原稿引き合わせ
・書籍本文:縦組2題,横組1題
ポイント組/級数組
本文(見出し,柱,ノンブル等を含む)
パラルビ
(注,引用文,表組,写真,図版,キャプション)
和欧文混植(数字,欧字,欧文,単位記号)
・表記:一部,旧字,旧仮名づかいを使用することがある
2 校正刷り、校正作業
・実技Ⅰ:縦組原稿引合せ(6頁/90分)
・実技Ⅱ:横組原稿引合せ(4頁/60分)
・実技Ⅲ:縦組データ入稿の赤字確認と通読(6頁/60分)

□学科試験

・下記の範囲から○×式および筆答式で出題
1.校正作業に必要な知識
(1) 編集・製作に関する基本知識
・本の一般的知識
・印刷文字・記号についての知識
・比較的単純な組版の原稿指定に関する知識
・縦組の組方原則など
(2) 校正作業に関する知識
2.用字用語に関する知識
(1) 漢字に関する知識
・字種・字体に関する知識
・漢字の読み書き
・同訓・同音異義語
・誤りやすい漢字
・送り仮名に関する知識など
(2) 仮名づかいに関する知識
・現代かなづかいに関する知識など
3.一般的知識

●初級

下記指定単位科目を修了すると認定されます。
①編集者養成総合科(中級対応)
②校正者養成専門コース(上・中級対応)
③総合コース(上・中級対応)
④校正コース(上・中級対応)
⑤校正教室(上・中級対応)
⑥校正コース(通信/上・中級対応)
⑦校正フレックスコース(中級対応)

合格率 中級/40%前後
上級/30%前後
試験時期 中級/例年7・12下旬頃(年2回)
上級/3月下旬頃(年1回)
受験料 中級/8640円
上級/9720円
問い合わせ先 出版学校 日本エディタースクール
東京都千代田区三崎町2-4-6
TEL03-3263-5891
http://www.editor.co.jp/

どんな仕事?

校正とは原稿と校正刷りとを引き合わせて誤字や脱字を訂正する作業です。
文字を正しく印刷するのに不可欠な仕事で、その結果が書物の善し悪しを左右することさえあります。編集希望の人に限らず、生涯教育の一環としても取得したい資格です。

こんな人に向いている

新聞、雑誌を始め、広いジャンルの本を読むことが好きで、広い知識と文章理解力を持ち、なおかつ漢字や時事用語などに詳しい人が向いています。細かい神経と集中力を使う作業のため、どちらかといえば、男性よりも女性の得意な分野といえるでしょう。ふだんから疑問などに関して、自分の知識だけで判断しないような慎重な人が求められています。

活躍の場はココ

校正は、情報化が進み、出版物が氾濫する中で必要不可欠な仕事です。とにかく、印刷物を作成する場所では必ず必要な作業といえるでしょう。出版社や新聞社、印刷会社、編集プロダクション、一般企業、広報紙を作成する団体などでは、優秀な人材が常に求められています。

収入と将来性

マルチメディアの時代を迎えても、相変わらず情報の主流は文字情報。しかも校正の仕事はコンピューターではなく、人が行わなければ、できない仕事です。この資格を取得すると、出版社などへの就職はもちろん、フリーで活躍する場も増え、将来性有望です。また、男女の賃金格差もなく、女性も結婚や子育てで終わらず、長く続けられる仕事です。

受験勉強のコツ

枚正記号を正確かつスピーディーに使えるようになって、さらに見落としがないよう完璧にするためには、とにかく地道な訓練を繰り返し行うことが大切です。また、生きた言葉を扱う仕事ですので、特別な知識以外にも、絶えず身の回りにあふれる言葉、活字などに注意して、気を配り生活しましょう。それが、受験必勝のための高ポイントに結びつくのです。

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