受験資格 | 特に制限はない |
取得期間と費用 | 期間/6か月~1年 費用/60000円~ |
試験内容 | 筆記試験は、多肢択一式及び記述式 1次/土地家屋調査士の業務に関する事項、不動産の表示や 登記に関する事項 2次/平面測量・作図 ※1次と2次の多肢択一式間題及び記述式問題の答案が、それ ぞれ一定の基準点に達しない場合は、総得点にかかわらず 不合格となる。 口述試験は、筆記試験合格者に行われる ※測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士の資格を持つ 人は2次試験が免除となる |
合格率 | 10%前後 |
試験時期 | 8月(筆記) 11月(口述) |
受験料 | 8300円 |
問い合わせ先 | 各試験地の法務局、地方法務局の総務課 |
私たちの大切な財産であり、生活の基盤である土地・建物といった不動産は、法務局に登録されて初めてその権利が保証されます。土地・建物の現状調査から面積の測量、登記申請書類づくり、申請手続きまでを、唯一、所有者にかわって総合的に行うことができるのが土地家屋調査士です。不動産の表示登記(建物や土地の現況を記した登記)に関わる業務を一切任されるスペシャリストとして、高い評価を受けることができます。
法的知識と書類作成能力がいるので、基本的にきちょうめんな人に向いています。さらに、物件がある現地に実際に出向いて、調査や測量をするわけですから、体力も必要。そして、客商売ということを考えると、営業能力と人当たりのよさも求められます。
試験は、各科目で一定水準以上の成績を取らないと不合格になる場合があるので要注意。法規関係は過去の問題集に繰り返し挑んで、作図に関しては、通信教育や訓練学校で指導を受け、美しく仕上げるコツを学びましょう。いずれにしても、この資格はかなり狭き門なので、心してかかってください。
収入については、もちろん個人の実力次第ですが、なにしろ報酬基準が土地家屋調査士会の方で決められているので、ある程度の安定が望めます。しかも好況、不況の波にさほど影響されないというメリットもあります。技術職ということに加え、野外に出ることが多いので、以前は女性の有資格者がめずらしかったのは事実。しかし、女性も男性と同等に働く傾向が顕著な最近では、女性の進出も十分予想されるでしょう。また、事務所設立の際に必要なのは、基本的に営業用の電話1台あればよいので、安い資金で独立できるというメリットもあります。
合格後、独立開業して自分で仕事を切り開いて、どんどん活躍の場を広げられる、大きなやりがいが得られる職業です。現在、日本土地家屋調査士会連合会に登録されている方、全員が独立開業しています。また収入の面も、専門家として高い評価にふさわしい報酬を受けることができます。プロとして国から認められ、人々の財産をきちんと守る重要な役割を担っているからこそ、好収入を得ることも決して夢ではないのです。
一緒に持っているとよい資格不動産登記の中で、土地家屋調査士が扱うのは「表示に関する登記」です。一方「権利に関する登記」は司法書士が扱っています。そこで、司法書士の資格を持つか、司法書士事務所などと提携し、両方の資格を利用すれば仕事の幅はぐんと広がり、収入アップが望めるでしょう。また、土地家屋調査士は、司法書士の他にも測量士、建築士、行政書士などの業務と密接な関連があるので、これらの資格にも挑戦してみることをおすすめします。最近ではコンピューターの技術革新によって、設備のハイテク化も可能なので光波測距儀やコンピューター搭載の測量機器、自動製図機などを導入して、よりサービス向上を図ってみてはいかがでしょうか。 |
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