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公的資格 製菓衛生師

食品学などの専門知講を身につけ製菓メーカーや菓子店で活躍

受験資格 厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成施設で1年以上製菓衛生師として必要な知識、技術を修得した人または次の学歴と職歴を満たしている人
学歴/a.新制中学校卒業以上 b.旧制国民学校高等科を修了、旧制中学校2年の課程を修了、またはa.b.と同等以上の学力があると厚生労働大臣に認められた人
職歴/製菓製造業(製造施設を設け、パン・菓子を製造する営業)に2年以上従事
取得期間と費用 養成施設通学の場合
期間/1年~
費用/1600000円~
試験内容 筆記/衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論及び製菓実技
試験時期 各都道府県によって異なる
年1回
受験料 受験料 約9000円程度
各都道府県によって異なる
問い合わせ先 各都道府県衛生主管部(局)
製菓衛生師試験担当課

どんな仕事?

菓子店や菓子メーカーなどで、お菓子作りに従事します。食品添加物に象徴されるように食品衛生の問題が注目されはじめてから、葉子製造に際しても、従来の経験や勘に頼る職人的技法だけでは、発達の著しい食品科学技術に対応しきれなくなってきています。こうした時代の要請に対して、食品衛生知識の普及を目的に製菓衛生師法(昭和41年)が制定されて、現在では和、洋菓子店、製パン店はもとより、製菓メーカーをはじめ、ホテル、レストランなどの製菓技術者が、製菓衛生師の資格を取得するようになっています。この職業は女性の進出がめざましく、四割強を占めるに至っています。

取得までの方法

受験資格を得るには、中学卒業以上などで菓子やパンを製造する職場(パン・菓子を販売する営業は含まれない)で2年の実務経験を積むか、厚生労働大臣指定の製菓衛生師養成施設において1年以上必要な知識や技能を修得するかの2つの方法があります。厚生労働大臣指定の養成施設は全国にあり、通常、昼間のコースが1年、夜間の場合が1年半で卒業できますので、2年間の実務経験を積むよりも、この方法の方が資格取得への近道です。

こんな人に向いている

菓子やパンづくりが好きなことはもちろん、安心して食べられて、さらにおいしくて見た目もよい、質の高いものをつくりたいという意欲が大切。近ごろは機械化が進み、力のいる作業は減ってきていますが、調理師と同様、やはり体力が必要な世界です。ケーキや和菓子、パンづくりというと夢のある仕事に思えますが、その工程はけっこうハードです。

活躍の場はココ

製菓メーカーや和・洋菓子専門店、ホテル、レストランなどが主な就職先として挙げられます。菓子教室を開いたり、スクールの講師として活躍している人もいます。

収入と将来性

収入については就職先などによって違いあり、一概にはいえません。この資格取得していなくても菓子製造に携わることはできますが、お客様の信頼度を高めるという点から考えれば、ぜひ取得しておきたい資格です。プロとしての自信にもなるでしょう。菓子製造の職場は、かつてはほとんどが男性という状況でしたが、最近は女性の活躍も目立ち始めています。確かな技術と知識、すぐれたセンスを持っていれば評価は高まりますし、収入アップにもつながっていくでしょう。

受験勉強のコツ

試験に合格するためには、試験科目について基礎的な知識をマスターしておくことが必要。通信講座などもありますから、活用するとよいでしょう。

技術を証明する国家検定試験

国家試験として実施されている技能検定の中に、「洋菓子製造作業1級・2級」「和菓子製造作業1級・2級」の試験があります。主として実務経験者を対象にその技能を評価するために行われているもので、製菓衛生師と同様、この検定に合格しなくても菓子製造の仕事につけますが、菓子製造業に携わるのならぜひとも挑戦したい試験です。自分の実力を知る目安になりますし、技術を証明するためにも役立つでしょう。合格者は、「菓子製造技能士1級・2級」の称号を得ることができます。洋菓子・和菓子の試験とも受験には一定の実務経験が必要で、職業訓練歴や学歴などによりその年数は異なりますが、実務経験のみの場合で、2級受験には3年、1級受験は2級合格後5年の経験が必要。試験内容は、一般的な和・洋菓子製造に関する知識を問う学科試験と、実際の作業を見る実技試験です。国家試験の中でも比較的難しいといわれていて、それだけに挑戦する価値があります。実技試験は12月下旬~2月上旬、学科試験は2月上旬~半ばごろに実施されますが、詳細は各都道府県の職業能力開発協会へ。

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