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国家資格 理学療法士

作業療法士と並びリハビリテーションのプロ。人手不足から就職率はほぼ100%

受験資格 a.大学入学の資格があり、文部科学大臣指定の学校または厚生労働大臣指定の養成施設で3年以上、知識と技能を修めた人
b.外国で理学療法の学校か養成施設を卒業、または理学療法士の免許に相当する免許を受け、厚生労働大臣の認可を受けた人
取得期間と費用 期間/3~4年
費用/150~540万円
試験内容 一般問題/a.解剖学 b.生理学 c.運動学 d.病理学既論 e.臨床心理学 f.リハビリテ-ション医学(概論を含む)g.臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法 
実地問題/a.運動学 b.臨床心理学 c.リハビリテーション医学 d.臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法
合格率 80~90%
試験時期 例年2~3月
受験料 10100円
問い合わせ先 厚生労働省医政局医事課試験免許室
東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL03-5253-1111(代)
http://www.mhlw.go.jp/

どんな仕事?

医師の指示の下、物理療法、運動療法などにより、身体に障害のある人の基本的動作能力の回復をはかり、社会復帰を促進するのがこの仕事です。この医学的リハビリテーションに従事する理学療法士制度は、昭和40年6月に制定されていますが、その要因は、近年の交通、労働災害の増加により心身障害者が増加していることにあります。これらの人々が再び正常な社会生活を営めるようにするために、この理学療法は医療の新しい分野として注目されています。活躍の場は作業療法士とほぼ同じです。

こんな人に向いている

患者さんには根気よく、愛情を持って接しなければなりませんが、ときには叱るぐらいの厳しさも必要。また、患者さんの体を支えたり、抱きかかえたりしなければなりませんから、体力や気力も大事です。とはいっても、慣れてしまえば女性でも十分に勤まります。

収入と将来性

有資格者が増えてきているとはいえ、治療を必要とする患者さんの数も増えており、就職率はほぼ100%。高齢化社会を迎えて、将来的にますますニーズが高ます。現在でも、理学療法士の学校や養成所には、常にアルバイトの求人が出ているほどです。結婚や出産・子育て中に休職・退職しても復職することは難しくありませんし、非常勤も高収入で迎えられますので、女性にとって働きやすい資格といえます。もちろん、常勤なら安定した収入が期待できます。

取得までの方法

医療の専門知識と技術を学ぶために指定の学校や養成所に通います。医学分野ですから、理科系に強い人向きといえます。学校や養成所の生徒には、高校を卒業したばかりの人から、主婦、転職者などさまざま。そこでしっかり勉強すれば、確実に資格が得られます。しかし、学校や養成所の入試倍率は年々高くなっていますので、高校卒業までの学力は必ず必要。入試秤目は私立の場合は数学・英語・小論文の3科目で、国立の場合はこれに国語・理科のいずれか1科目が加わります。

資格取得までにかかる教育費は?

理学療法士の資格試験を受験するためには、専門の学校や養成所に通います。学校や養成所には、私立や国公立があり、夜間部のある学校もあります。一般的に、高校卒業後、昼間部に通えば3年間、夜間部なら4年間の勉強期間が必要です。昼間、医療期間で理学療法士のアルバイトをしながら、夜、学校に通うという人も少なくありません。概算ですが、入学時から卒業まで、それぞれの学校で下記のような費用がかかります。
①国公立の短大で初年度必要な費用は約50~60万円(内、入学金162000円)。2年めから毎年、約33万円。
②私立の場合は、初年度費用約140万円(内、入学金35万円)。2年めから毎年、約110万円。これらの学費は、作業療法士も同じ程度。大学へ入学するよりも安い金額で、生きがいと誇りある資格が得られるわけです。

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