受験資格 | a.大学の薬学部、薬科大学で薬学の正規の課程を修めて卒業 した人 b.外国の薬学校を卒業、または外国の薬剤師免許を受けた人で、厚生労働大臣にa.と同等以上の学力と技能があると認められた人 |
取得期間と費用 | 期間/4年~ 費用/2000000~8000000円 |
試験内容 | a.基礎薬学 b.医療薬学 c.衛生薬学 d.薬事関係法現及び薬事関係制度 |
合格率 | 60~70% |
試験時期 | 例年3月上旬(2日間) |
受験料 | 6800円 |
問い合わせ先 | 厚生労働省医薬食品局総務課試験免許係 東京都千代田区霞が関1-2-2 TEL03-5253-1111(代) http://www.mhlw.go.jp/ ※試験は、北海道、宮城、千葉、東京、石川、愛知、 京都、大阪、兵庫、広島、徳島、福岡で実施 |
薬剤師は、一般に病院や薬局、診療所で医薬品の調剤を行なうのがおもな仕事です。各医療機関においては、医師、歯科医師、獣医師の処方せんに基づいて、医療薬品を調剤・提供しています。その他にも官公庁の衛生行政部門や医薬品販売業の管理薬剤師、毒物劇物取扱責任者など医薬品や保健衛生面での専門家としてその活躍範囲は多方面に広がっています。現在では医薬分業が推進されており、病院では処方せんを発行し、外部の調剤薬局においてそれに基づき調剤し薬を患者に提供するようになってきています。調剤薬局では患者個々の体質や投薬データが蓄積され、患者に対して最適最良の施薬ができるようになっています。
主に、病院、診療所、薬局、製薬会社、薬の卸問屋、化粧品会社、化学製品会社といった医薬品を扱う場所が、主な活躍の場です。製薬会社では、医療現場に情報を提供したり、新薬の開発をしたりもします。また、病院などで、たくさんの症例や豊富な種類の薬に触れながら経験を積んだ後、独立開業することも可能です。
医薬品は取り扱いが難しく、薬の数も膨大で、危険なものもたくさんあります。薬の出し方や量を間違うことは許されませんので、細心の注意がはらえる誠実で真面目な人に向いています。また、日進月歩の医療の世界で、最新の情報や知識を常にキャッチしていくため、資格取得後も常に勉強を続けていける向上心のある人を医療界は求めています。
活躍の場が幅広く、これからも広がっていく可能性は大いにあります。処方箋を外部の薬局へ出す医療機関も増えていますので、医療の現場にどれぐらい関わっていけるか、新しい薬も含めてどれだけの知識を吸収していけるかで、将来性が決まります。資格を取得するには、大学の薬学部や薬科大学で学び、国家試験に合格しなければなりません。
薬科大学や薬学部の勉強は、一般的に科学と生物学が基礎となっており、医療全般の知識も必要です。同時に、薬剤師業務の基礎も履修しますので、文化系の学生などに比べれば勉強に明け暮れる忙しい学生生活になることでしょう。国家試験は、大学卒業間際の3月に行われます。合格したら、住所地の都道府県知事を通して厚生労働省に申請し、問題がなければ薬剤師名簿に登録されます。そして、晴れて薬剤師免許証が交付されるのです。薬科大学や薬学部を卒業した人や薬剤師は、届け出や特定の追加単位を取ることで、教員免許、臨床検査技師国家試験受験資格、衛生管理技師などの免許や資格を取ることが出来ます。
薬局と薬店の違いは?病院で薬を渡されるところを薬局といいますが、街で薬を売っている店も薬局と呼ばれます。でも、街で薬を売っている店をすべて薬局と呼ぶかというとそうではありません。薬事法によりますと、医薬品の販売ができるのは、薬局、一般販売業、薬種商販売業、配置販売業、特例販売業となっています。 その中の薬局というのは、調剤や医薬品の試験ができる構造・設備・用具を備えていて、調剤・医薬品の取り扱いなどの業務全般を薬剤師が管理するところ。つまり、薬剤師が必ずいて、処方箋に従った薬が調剤できることと、自家製剤をつくることが認められているところです。一般販売業というのは、医薬品検査のできる構造・設備を備え、管理薬剤師によって業務全般が管理されているところ。医療施設専門に販売を行っている卸業者も含まれます。 薬種商販売業とは、薬科大学や薬学部を卒業している末資格者がいる、毒薬、劇薬、放射能を有する薬品や作用の強い薬は扱うことができないところ。いわゆる富山の置き薬に代表される配置販売業と、駅の構内などで薬を販売している特例販売業は、作用が穏やかな危険のない薬しか扱うことができません。 |
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