受験資格 | 1次レベル/通信教育講座の受講を終えた方 2次レベル/1次試験合格者 |
取得期間と費用 | 期間/最短2年 費用約150000円~ |
講座内容 | 1~2科目の選択受講も可能。ただし、1科目でも受講し始めたら、その年から4年の間に残り科目全てを受講すること。1次レベル試験は受講した科目のみ受けることができる。1次レベル試験の3科目全てに合格したら、3年の問に2次レベル(4科目・一括)を受講しなければならない。1次レベル・3科目証券分析とポートフォリオ・マネジメント、財務分析、経済。証券アナリストに必要な基礎的な専門知識と、分析能力を養う。2次レベル・4科目言正芳分析とポートフォリオ・マネジメント、コーポレート・ファイナンスと企業分析、市場経済の分析。職業倫理・行為基準。証券分析業務に必要な高度の専門知識と実務応用力、及び職務倫理の習得を目的とする。 |
合格率 | 1次レベル/50%前後 2次レベル/50%前後 |
試験時期 | 1次試験/①4月下旬頃、②9月下旬頃 1次レベル講座/6月~翌年1月 2次試験/③6月上旬頃、④11月下旬頃 2次レベル講座/8月~翌年4月 |
受験料 | 1次試験 2次試験/8,200円 |
問い合わせ先 | 公益社団法人 日本証券アナリスト協会 教育担当 東京都中央区日本僑兜町2-1 東京証券取引所ビル内 TEL03-3666-1511 http://www.saa.or.jp/ |
証券アナリストとは、証券投資の分野において職業倫理を備え、高度の専門知識と分析技術を応用し、投資社会で各種情報の分析と投資価値の評価を行い、投資助言や投資管理サービスを提供するプロフェッショナルのことです。資格がなくても業務そのものは可能ですが、社会的信用の点で、金融・証券関係のキャリアには必須ともいえる資格。試験は、(社)日本証券アナリスト協会の通信教育講座の受講を修了した人が対象になります。
証券アナリストの通信講座を受講し修了後の検定試験に合格すれば、晴れて資格が得られるわけですが、まず第1次レベルの講座と試験は、3つの科目別に実施され、全科目合格すれば、上級コースの第2次レベルに進むことができます。第2次レベルは証券分析に必要な高度の専門知識とその実務的応用力、並びに証券アナリストに要求される職業倫理を身につけるためのもの。第2次試験に合格し、3年以上の証券分析業務の実務経験を積むと、協会理事会より、検定会員となる資格が与えられます。
先行きが予測しづらい経済環境の中、証券市場は、金融制度の自由化や市場の国際化、多角化により、ますます複雑な状況になっています。従来の証券アナリストというのは、財務指標やデータを読んで、業務予想をする職業的カンを持つ人が大多数でした。でも、最近はコンピューターを使って、計量分析する手法が広まっています。そして、こういう計量的な発想で分析を行う人を『クオンツ』といいます。さらに、クオンツ(計量的)・アナリストからもう一歩進んだのが、クオンツ・ストラテジスト(戦略家)といい、かなりの専門知識と経験が必要とされます。なお、証券アナリストの資格を取得した後の就職先としては、銀行、生命保険会社、証券会社などがあります。実際職場にいて、さらなるステップアップを望む人にも必携の資格といえます。
1次レベルは、国内8都市(札幌、仙台、金沢、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)、海外3都市(ニューヨーク、ロンドン、香港)。第2次レベルは、平成17年より第1次レベル並の国内8都市、国外3都市で実施。
第1次レベル講座は「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」「財務分析」「経済」の3科目ですが、第2次レベルの講座は、上記3科目の他「職業倫理・行為基準」の計4科目で構成されます。このうち「職業倫理・行為基準」は、他の3科目以上に証券アナリストが身につけるべき重要な分野です。なお、「職業倫理・行為基準」以外の3科目の中では、「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」が講座の中核科目とされ、他の2つより学習のウエートが高くなっています。受験必勝のためには、教材である基本テキスト、通信テキスト、副読本をよく読みこんだ上、練習問題、補講などでさらに力をつけてください。
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