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医療事務 資格を取得するための学習方法

短期間で資格を取るか、2年間じっくり学ぶか

●自分に合った学習方法を4つのスタイルから選択できる
資格取得のための学習方法は4つあります。

①通学講座を受講する…短期間で資格を取得するために最も適している方法です。社会人に利用しやすく設定されたクラスが多く用意されています。勉強を計画的に進められ、受験対策や就職支援などのサポート面も充実しています。
②通信講座を受講する…通学講座と同じカリキュラムとサポートが受けられます。マイペースで勉強できる自由さがありますが、最後までやり遂げる意志の強さが必要です。
③専門学校、短期大学で学ぶ…2年間かけて学習できるので、医療事務の資格だけでなく、介護や福祉の勉強やビジネススキル系の資格取得も可能です。
④独学で学習する…医療事務の知識が多少ある場合に考えられる方法ですが、必要なテキストなどを一人で選び出して学習計画を立てなければなりません。

通学講座で資格を取る

アイコン 初心者が資格取得するのに最も効率的な学習方法

●講座の数が多くなって、選択の幅が広がった通学講座

医療事務 通学講座

通学講座の多くは、医療事務の知識をもたない人を対象にしており、資格取得を最終日的とした無駄のないカリキュラムを組んでいます。初めて医療事務の勉強を経験して資格取得をめざそうという人にとっては最も効率的な学習方法といえます。講座修了までの期間は、全日制で1~3か月、社会人が受講しやすい夜間、土日、個別ビデオのコースなどでは過2回受講して3か月~半年です。最近は、ビジネススクールや医療教育専門ではない教育機関でも医療事務講座が開かれるようになり、講座選択の幅は広がりましたが、講座内容や取得できる資格の種類、内容などをよく検討してから受講を決定しましょう。パンフレットでの比較検討だけでなく、無料講座説明会などに参加して、疑問点をクリアし、教室の雰囲気を確かめておくことも大切です。

通学講座のメリット・デメリット

 メリット1
資格取得の最短コース

通学講座で学習する最大のメリットはなんといっても、効率よく目標の資格取得まで到達できるところです。講座は全日制で最短1カ月弱、週1~2回の講座で3カ月~半年が平均的な受講期間です。

 メリット2
受験テクニックが充実

各講座では、ポイントを押さえた学習で資格試験合格へ導いてくれ、試験の最新情報や出題傾向などを入手することができます。

 メリット3
実技試験はとくに有利

レセプト作成などの実技試験が行われる資格では、通学講座がとくに有利です。テキストだけではわかりにくい部分も講師の指導でクリアすることができ、試験の傾向と対策を立てることができます。

 メリット4
クラスメートとの交流

通学講座では、資格取得という同じ目的を持ったクラスメートと一緒に学習することで、モチベーションを維持しやすくなるというメリットもあります。

 メリット5
魅力的な講師の存在

通学講座は女性の講師も多く、ほとんどすべての講師が医療事務の資格を持っています。資格を取得するとき、苦労した点や、気をつけるべき点などを聞くのもよいでしょう。なかには実務経験者もいるので、実際の現場の様子を聞けるチャンスもあります。

 デメリット
何度も受講できない

通信講座などに比べると料金がかかるので、何度も受講すると負担が多くなります。自分が本当に学びたいと思う講座を選び、短期間で集中して資格収得を目指しましょう。

通学講座を決定するポイント

 ポイント1
受講後に取れる資格

通学講座はカリキュラム修了時に目標とする資格試験が受けられるように設定されています。講座を受講後、自分が希望する資格の試験が受けられるかどうか事前に確かめておかなくてはなりません。パート4で見てきたとおり、医療事務の資格は医療事務管理士、医療事務士などよく似た名前のものがいくつもあり、注意が必要です。取得したい資格を決めてから、その試験対策講座のあるスクールを選ぶとよいでしょう。

 ポイント2
通学できる条件

通学講座の場合、通学可能な場所と時間に講座が開設されていることが最低限の条件です。仕事をしながら通学しようと考えているなら、仕事が終わった後に通学できる講座か、土日など休日でも受講できる講座でなくてはなりません。残業などで受講できなかったぶんを、ほかの時間に振り替えてもらえるシステムがあるかどうかも、あらかじめ確認しておきましょう。

 ポイント3
受講費用

多くの講座は、受講料のほかに入学金がいくらか必要です。教材費は受講料に含まれるところと、別途必要なところがあります。資格試験の受験料も、受講料に含まれるケースと、そうではないケースがあります。また、講座修了時に修了証を発行する講座では、修了証に別途費用がかかるところがあります。講座料金は、7~10万円前後というのが一般的な金額です。あらかじめ総額でどの程度の費用がかかるかを聞き、受講が可能かどうか判断しましょう。

 ポイント4
事前の相談に応じてくれるか

講座の受講を決めるにあたって、不安材料はなるべく少なくしておきたいものです。資料を請求して概要を理解したら、主催団体に問い合わせてカウンセリングを受けましょう。自分の目標や経歴、費用、受講可能な時間などを伝えて相談すると、どの講座が適当かといったアドバイスが受けられます。このとき親切に対応してくれるところのほうが、受講開始後の対応も親切であることが多いようです。この段階で、やたらと高額のオプションをすすめたり、すぐに契約するように圧力をかけられたりするようなら要注意です。

 ポイント5
教室の雰囲気

実際に通学し始めてから、教室の雰囲気になじめない、講師と相性が悪いという事態は避けたいものです。多くの講座では、無料体験や教室見学ができるので、一度自分で確かめてから受講するかどうかを決めたほうがよいでしょう。その際、講師の教え方、生徒の様子、年齢層などを確認します。また、講義の内容が自分のレベルに合っているかどうかも、大切な判断材料です。

 ポイント6
欠席時のフォロー

ほとんどの講座では、欠席時に無料で授業の振り替えができます。なかには、ビデオによる補講を実施しているスクールもあります。休学する場合も、入講した日から1年以内なら自由に復学できる講座もあります。仕事が忙しい人は、これらのフォロー体制が整っている講座を選ぶのも一つの方法です。

 ポイント7
受講生の合格率

講座修了後の資格試験は、すべての人が合格できるわけではありません。試験範囲は広範囲なので、講義を聴くだけではなく、予習復習するなど、かなりの勉強が必要です。もちろん合格率は高いほうがいいですが、100%合格というのはあり得ません。不自然な数字の場合は、理由を聞いたほうがよいでしょう。

 ポイント8
合格時のサポート体制

多くの講座では、受講生が試験に合格できなかったとき、追加講習などのアフターフォローが用意されています。講座によって無料で受けられるところと有料になるところがあります。

 ポイント9
就職の斡旋の有無

就職の斡旋があるかどうかも、忘れてはならない材料の一つです。進路指導や就職の斡旋をしてくれる講座のほうが、よりチャンスが多くなりますが、希望の就職先が見つかるとは限らないので、期待しすぎないようにしましょう。

 ポイント10
オプション講座

多くの通学講座には、試験直前対策講座や医事コンピュータ講座などの各種オプション講座が設けられています。セットで受講すると割引がありますが、本当に必要な場合のみ選べばよいでしょう。

 ポイント11
割引制度の有無

講座により、割引制度が利用できます。一つは社会人のスキルアップを支援するための教育訓練給付制度。もう一つは、母子家庭の母親を対象とした自立支援教育訓練給付制度です。講座修了後、受講料の4割もしくは2割が支給されます。

契約までの道のり
1.資料を取り寄せる インターネットなどで資料を請求する。ほとんどの講座は無料で資料を送ってくれる。気になる講座があればなるべく多く取り寄せ、一通り目を通して比較検討する
2.カウンセリングを受ける 取り寄せた資料に目を通し、質問事項や確認したいことがあれば訪問し、自分の希望を伝えて相談する
3.無料体験・授業見学をする カウンセリングを受けた後、無料体験や授業見学ができるところが多いので、講師や教室の雰囲気などを見て、カウンセリングの内容と違いがないかなどもチェックする
4.契約事項を確認する 講座を受講する際の、最終的な契約内容をきちんと確認する。新たに疑問点が出てくれば、契約前に解消しておくことが必要だ
5.契約する カウンセリングや無料体験を受けてすぐに契約するのはタブーだ。一度自宅に戻り、よく考えてから決めよう。 納得できない場合は、ほかのスクールでもカウンセリングや体験をして比べてみるとよい