女性のための資格ナビ >公務員の資格 >刑務官

国家資格 刑務官

受刑者の改善更正に重要な役割

概要 刑務官は、刑務所、少年刑務所または拘置所などに配置され、被収容者の拘禁、事故防止などの警備、被収容者の行う作業の監督、収容者の日常生活の指導監督、施設の管理などに従事する。採用されると、約8ヶ月間、憲法、刑法などの法規をはじめ、教育心理学、医学などの基礎学科、護身術、体育などの実科、実務について合宿研修、職場研修を受ける。
取得方法 採用試験合格。
受験資格

刑務官A・・・・受験年の4月1日で17歳以上29歳未満の男子。
刑務官B・・・・受験年の4月1日で17歳以上29歳未満の女子。
刑務官A(社会人)
40歳未満の男子
(刑務A、刑務A(武道)の受験資格を有しなくなった者に限る。)

刑務官B(社会人)
40歳未満の女子
(刑務B、刑務B(武道)の受験資格を有しなくなった者に限る。)

刑務官A(武道)
受験年の4月1日で17歳以上29歳未満の男子で、次の要件を全て満たす者。
(1) 採用時に高等学校卒業以上の学歴を有する者
(2) 応募時に次の区分による柔道又は剣道の段位を有する者
ア 採用時の年齢が22歳未満の者 2段以上
イ 採用時の年齢が22歳以上の者 2段以上
(3) 現に柔道又は剣道を修行している者

刑務官B(武道)
受験年の4月1日で17歳以上29歳未満の女子で、次の要件を全て満たす者。
(1) 採用時に高等学校卒業以上の学歴を有する者
(2) 応募時に次の区分による柔道又は剣道の段位を有する者
ア 採用時の年齢が22歳未満の者 2段以上
イ 採用時の年齢が22歳以上の者 3段以上
(3) 現に柔道又は剣道を修行している者

以下の条件の方は受験できません。

1.日本の国籍でない者
2.成年被後見人、被保佐人(準禁治産者を含む。)
3.禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでの者又はその刑の執行猶予の期間中の者。その他その執行を受けることがなくなるまでの者。
4.一般職の国家公務員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない者
5.日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。

内容 試験種目
1次=教養<択一>、作文。2次=身体測定(身長、体重、胸囲、視力)、人物試験、身体検査、体力検査。
日程 試験日
1次=9月下旬頃、2次=10月下旬の3日間のうちいずれか1日(先方指定日)
実施場所 試験地
(52試験地):刑務A=北海道、東北、関東甲信越静、東海北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄。
刑務B=栃木、笠松、和歌山、岩国、鳥栖(受験者数により、周辺の場合あり) 。
その他情報 受験手続
所定申込書を法務省吾矯正管区(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡)、沖縄刑務所へ提出。(全国どこの試験地でも受験できる)。
合格率 刑務官A:16.0%、刑務官B:26.6%、刑務A社会人:3.3%、刑務B社会人:18.9%、刑務A武道:35.7%、刑務B武道:45.0%
問合せ先 人事院の各地方事務局(所)および上記の申込先へ。
http://www.jinji.go.jp/

どんな仕事?

全国各地にある刑務所、少年刑務所、また、まだ刑が確定していない未決被収容者を収容する拘置所に勤務し、犯罪者が再び罪を犯さないように助言し、日常生活の指導や、職業指導、監督などを行います。受刑者の人たちを更生へ導くために重要な役割を果たす刑務官には、すぐれた指導力、忍耐力、責任感などが要求されます。

取得までの方法

刑務官採用試験に合格することが必要です。受験資格は、受験年度の4月1日現在17歳以上29歳未満です。なお、身体条件として、身長150㎝以上、体重43キロ以上、胸囲75㎝以上などの規定があります。試験内容は、第1次試験が教養試験、作文試験、第2次試験が身体測定、体力検査、人物試験、身体検査です。
試験は、毎年1回、9月中旬~10月上旬に実施されています。
申込受付期間は7月下旬~8月上旬、
合格発表は11月上旬です。

収入・将来性

刑務官には、一般の国家公務員に適用される行政職俸給表(一)に比べて12%程度有利な公安職俸給表(一)が適用される。この他扶養、住居、通勤、期末・勤勉、超過勤務手当等が支給される。昇進は、競争試験により可能で、公平平等な能力主義の人事管理が行なわれている。順調に昇進した場合には、採用後おおむね14年で看守長に昇進し、課長又は課長担当の職につくことができ、刑務所長等の上級酢部に昇進する道も開かれている。

売れ筋参考書