概要 | 自衛隊員は、防衛省職員であり特別職の国家公務員である。 構成は次のようになっている。 【防衛省職員】 ●特別職 ・防衛省長官 ・副長官 ・長官政務官 ・自衛隊の隊員 -事務次官 -防衛参事官 -事務官 -自衛官 -即応予備自衛官 -予備自衛官(補) -防衛大学校学生 -防衛医科大学校学生 ●一般職 ・事務官等 |
取得方法 | 【採用試験の種類】自衛隊は業務が多様で、採用も様々な枠組 みがある。 ●自衛官採用試験 防衛省職員(特別職)として自衛隊の駐屯地 ・基地等で訓練・勤務する自衛官を採用するための試験。 募集種目が多種ある。 ・自衛隊幹部候補生 ・貸費学生(技術) ・防衛大学校学生 ・防衛医科大学校学生 ・防衛医科大学校高等看護学院学生 ・航空学生 ・看護学生 ・一般書候補生 ・曹候補士 ・2等陸・海・空士 ・自衛隊生徒 ●防衛省職員Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種採用試験 防衛省職員(特別職)として防衛省の各機関や自衛隊の駐屯地・ 基地等で勤務する事務官 ・技官を採用するための試験。 ・Ⅰ種・Ⅱ種試験=大卒程度。Ⅲ種試験=高卒程度。 ●総合職試験事務系採用 防衛省事務系職員(特別職)で、人事院の実施する国家公務員 採用Ⅰ種試験によって採用される。 「行政」「法律」「経済」の区分から採用される。 |
その他情報 | 自衛官は採用後陸軍・海軍・空軍にわかれる。 【自衛官の階級】下から、士(3等→2等、1等→士長)→曹(3等 →2等→1等→曹長)→准尉→幹部 〔尉(3等→2等→1等)→佐(3等→2等→1等)将補→将〕。 ※それぞれ陸・海・空。 【昇任】 任期制隊員として一般から入隊する自衛官(年齢18歳以上27歳未満)は2士に採用され、その後1士(2士約9カ月)、士長(1士約1年)へと昇任する。これら士長以下の自衛官については任用期間が定められている。陸上自衛官である士の任用期間は、採用の日から原則として2年(一部の技術系は3年)。海上自衛官および航空自衛官である士の任用期間は3年。なお、士長以下の自衛官のうち航空学生、自衛隊生徒、一般書候補学生、看護学生、曹候補士には任用期間の適用はない。防衛大学校・防衛医科大学校の学生は卒業すると幹部候補生となる。 |
問合せ先 | ●自衛官・・・・最寄りの自衛隊地方連絡部または防衛省人事 教育局人事第2課(〒162-8801東京都新宿区市谷本村町5-1 ℡ 03-3268-3111 内線20684) ●事務官・技官・・・・防衛省長官官房秘書課採用試験室(内線25001・25002) http://jda.go.jp/ |
自衛官の採用にはさまざまな種類があり、その採用区分によって将来の昇任がある程度決まっています。ここでは次の3種類を紹介します。
「2等睦・海・空士」は陸2年、海・空3年を任期として勤務。各種資格取得の機会があり、夜間・通信教育等で上級学校への進学も可能です。「一般書候補士」は3カ月の訓練後部隊に配属、採用後3年で選考によリ3曹に昇任。将来幹部への道も開かれます。「一般幹部候補生」は、採用後曹長に任命され、所定の期間教育を受けると3尉になれます。
<2等睦・海・空士>
受験資格は、採用時の年齢が18歳以上27歳未満。書式験種目は、筆記試願(国語・数学・社会・作文)、口述試験、適性検査、身体検査。
<一般曹候補士>
受験資格は、18歳以上27歳未満。試験種目は、第1次試験が筆記試験(国語・数学・英語・作文)、適性検査。第2次言式験が口述試験、身体検査。
<幹部候補生>
受験資格は、22歳以上26歳末満(ただし、大学院修士修了者は28歳未満。大学卒業者は22歳末満でも可)。試験種目は、第1次試験が一般教養(択一式)、専門(択一式・記述式)。第2次試験が小論文、口述試験、身体検査、適性検査。
国家公務員I種と同様の待遇が受けられる。平均月収は、採用機関・勤務地・学歴などで異なる。東京都特別区に勤務した場合の初任給は、適用棒給表行政職(-)が大卒=21~22万円、大学院修士修了=22~23万円、研究職が大卒=22~23万円、大学院修士修了=24~25万円(平成22年度現在)。この他に、住居手当、通勤手当、扶養手当などがあり、昇給・昇進面は安定している。(Ⅰ種)
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